2016-01-01から1年間の記事一覧

安定の芸風

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49997 日本人が知らない、世界的にはきわめてマレな日本史のユニークさ 源氏物語・武士の存在・そして信長 橋爪大三郎,大澤真幸安定の芸風です。 もはや、「絶対わざと」だと思えて仕方ありません。ブコメの「炎上ビジ…

読書:奈良修一『鄭成功』

鄭成功―南海を支配した一族 (世界史リブレット人)作者: 奈良修一出版社/メーカー: 山川出版社発売日: 2016/09/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る大変楽しく読みました。 同じネタだと、以下の二冊があるんですが、結構読むのが大変なので…

読書:本村凌二『競馬の世界史』

競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで (中公新書)作者: 本村凌二出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2016/08/18メディア: 新書この商品を含むブログ (3件) を見る読みました。 きほん、東大名誉教授(西洋史)の自慢じゃないすか、こ…

読書:檀上寛『天下と天朝の中国』

天下と天朝の中国史 (岩波新書)作者: 檀上寛出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2016/08/20メディア: 新書この商品を含むブログ (3件) を見る読みました。 読後感は、「うーん・・・」でした。 やっぱりねえ、思想で通史は無理なんだと思うんですよ。 もちろ…

読書:岡本隆司『中国の論理』

中国の論理 - 歴史から解き明かす (中公新書)作者: 岡本隆司出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2016/08/18メディア: 新書この商品を含むブログ (11件) を見る読みました。 安心の岡本隆司節でありました。これまでの一般向けの書籍が社会経済モノである…

読書:祝田秀全『銀の世界史』

銀の世界史 (ちくま新書)作者: 祝田秀全出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2016/09/05メディア: 新書この商品を含むブログ (5件) を見る 読みました。 予備校の先生が書かれた、世界史の本です。つまり、いい大学を目指す受験生はこれくらいわかってないと困…

誰と戦っているのか

実情と乖離した日本の「共産主義礼賛」中国研究の破綻(楊海英/2016年8月23日 NEWSWEEK) http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/08/post-5693_1.php読みました。 いや、いまどきいねえだろ、こんなん。今でも、研究者は大陸いったら幹部に歓待さ…

穴にはまってない中国

中国ネタといえば、毎度毎度穴にはまる子供なのですが、今日のワイドショーを眺めていたら、だいぶ雰囲気違いました。【傅園慧選手】見ると元気が出る!中国の水泳選手、天然キャラで世界中で人気爆発(GIF付き) http://matome.naver.jp/odai/2147109206454…

郷勇あらわる

八塚正晃「中国の海上進出と海上民兵組織」(『NIDSコメンタリー』53、2016年7月15日) https://t.co/QRbt2XiARo郷勇だ郷勇! しかし、金がなくてやってんじゃなくて、正規軍にしたくないから作ってるっつーんだから、やっぱり人民共和国は、それまでの…

選挙結果に納得がいかないひとたちの呼び声

東京都知事選挙も、午後八時にカイロ大学学士さんに当選確実がでまして、オリンピックを迎えた国際都市東京の首長に、アジアアフリカの大学出た女性がなったというのは、本人の主義主張はともかく、いいんじゃないすかという感じです。ま、台北市長(陳水扁…

筋論

佐藤優が斬る!「天皇陛下『生前退位』リーク報道は、ココがおかしい」 http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49305要するに、日本には、筋論を言うメディアがないんですな。 御史がおらんのですな、この国。いたらいたでウザいんですが、御史。ま、筋とおし…

台湾はなぜ目頭を熱くさせるか

夏休みで通信状況が悪いところに行っている間に蔡英文総統著書の書評が出ていました。→書評:蔡英文 新時代の台湾へ [著]蔡英文 - 諸富徹(京都大学教授・経済学) https://t.co/r0AMpx104t #bookasa @BOOK_asahi_comさんから— 鵜飼 啓 (@s_ukai) 2016年7月2…

今日覚えた単語

中国語:「眼神死(yan3shen2si3)」 日本語:「死んだ目」ハッシュタグもあるのか・・・ https://twitter.com/hashtag/%E7%9C%BC%E7%A5%9E%E6%AD%BB?src=hash

朝三暮四

「ユニバーサル・ベーシック・インカム:マンキューの指摘」 - himaginaryの日記 http://d.hatena.ne.jp/himaginary/20160720/Mankiw_on_univeral_basic_incomeようするに、朝三暮四にもちゃんと意味があるってことですよ。 合意形成のコストをケチっちゃい…

そんなにオオゴト?

「全面敗北」皮肉な結果を生んだ強国路線のツケ 南シナ海仲裁判決を絶対受け入れない習近平の危機感(WEDGE INFINITY) 2016年07月16日(Sat) 城山英巳 (時事通信社外信部記者) http://wedge.ismedia.jp/articles/-/7314ううーん、この間の国際司法裁判所…

全部ウソか、全部ホントか

あと梶谷懐さんのブログでは、統計頑張ってるけど「誤差」が問題仮説なんだが、対して丸川知雄論説と高橋洋一本は「粉飾」仮説で対立している。まあ、いずれにせよ中国のGDP統計が成長率でみても2%ほど実態と最小でもかい離しているのは両陣営共通のようで…

なにその名前

Telegraph:英首相官邸猫ラリーと外務省付き猫パーマストンが激しい戦いhttps://t.co/9r1Umwa8ll先日から緊張が高まっていたぬhttps://t.co/cVOpESQPfe pic.twitter.com/Gq8TegOldh— ゆきまさかずよし (@Kyukimasa) 2016年7月17日イギリス外務省のネコさん、…

原文もとむ

イギリスはEU離脱らしいですが、イギリスがヨーロッパか、といわれると、上海は中国じゃないよね、くらいヨーロッパじゃない気がします。さて、その件で、東欧の偉い人のコメントが出ていて日本語訳までした方がいて大変楽しく拝読いたしました。「スラヴォ…

悲嘆にくれるところが違う

中国「失独家庭」100万の怒り――「一人っ子政策」が悲劇を生んだ http://news.yahoo.co.jp/feature/190一人しかいない子供失った悲しみは想像に余りあります。しかし、しかし。その悲しみを表す論理が全く受け入れられない。これが「孝」なんでしょうが、やっ…

銃殺

個人的には銃殺刑と言えば、『のび太の小宇宙戦争』なんですが。 鄭捷槍決 歐盟籲台灣立即暫停執行死刑 http://www.cna.com.tw/news/firstnews/201605120440-1.aspx (2014年台北地下鉄MRT無差別殺人事件の犯人)鄭捷の銃殺刑は、5月10日に執行された。これ…

無理いわんでください

以下は講義ネタですが、大きな問題が起こった時にそれを制度的な問題としてではなく、実施者の個人的問題として把握すると、同じことを繰り返してしまう、というので有名な事例に、「アヘン戦争」→「第二次アヘン戦争」があります。清朝は前者の敗北の教訓を…

おもいつきの罪?

Togetter「車が入らないなら馬を使えばいいじゃない」 http://togetter.com/li/967638今の日本に荷物運ぶ馬なんていないんじゃないの(四半世紀前の長崎で現役だったのは見たことあるけど)、ということ以前に、他人の私有財産を国家の有事であるから徴発し…

ゆきがーとけてーみずーになって、ながれてゆきますー

【江泽民现身江苏同里[图]】https://t.co/K9SNxaXD7O 暖かくなると動き出す江沢民さんが今年は江蘇省呉江区の同里で発見される。写真撮影者は偶然と言うが、通りすがりにこんなの撮らしてくれるか pic.twitter.com/AN9z9Spwd0— 水彩画 (@suisaigagaga) 2016…

短絡する歴史

またこの手の本かあ…1493――世界を変えた大陸間の「交換」作者: チャールズ・C.マン,Charles C. Mann,布施由紀子出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2016/02/25メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見るこちらの続編になりますね。1491―先コロン…

読書:桜井啓子編『イスラーム圏で働く』

大変楽しく読みました。イスラーム圏で働く――暮らしとビジネスのヒント (岩波新書)作者: 桜井啓子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2015/09/19メディア: 新書この商品を含むブログ (2件) を見るムスリムの生活習慣をひととおり理解するにはちょうどいい分量…

おとことおんな

奥さんと子どもがいないのでたまったNスペ消化週間。シリア難民とそれに対応するUNHCRの日本人職員を追った『難民大移動』、見事に日本人職員が女性ばかり。緒方貞子さんの存在と同時に、日本人男性はとりあえず組織に属する生き方を選ぶのでこういった国際…

かくて仕事はなくならず

一昨日、西洋史の件であらぶりましたが、今日は東洋史の方で。ツイッターを眺めていたところ、「清朝の貿易は広東一港に制限されていたよね?」という趣旨の事が書いてあって、いやあ、今21世紀ですよ、とむなしい気持ちになりました。されてんの西洋船だけ…

歴史は繰り返す

いつも「歴史ネタは飽きたがな!」いってるタヌキですが、今日はやっぱり歴史は繰り返すんかな、と。(我ながら勝手だな…)読んだのはこちら 「経済が減速する中、言論弾圧を強化!?――経済と思想から「中国」の今を読み解く 梶谷懐×荻上チキ」(http://synod…

読書:原田実『江戸しぐさの終焉』

読みました江戸しぐさの終焉 (星海社新書)作者: 原田実出版社/メーカー: 講談社発売日: 2016/02/26メディア: 新書この商品を含むブログ (8件) を見る↓の続きです江戸しぐさの正体 教育をむしばむ偽りの伝統 (星海社新書)作者: 原田実出版社/メーカー: 講談社…

役人なんだとおもっとるのか

「官僚は相次ぐ不祥事や天下り廃止により、社会的地位も収入も落ち込んだ」というが、それが欲しくて官僚になりたい人に来てもらいたい職場ではないな。 ---【朝日新聞GLOBE】 "[Part1]東大法学部の凋落 -- 答えはどこに" https://t.co/GxtHEOjp8T— 境 真良@G…