読書:奈良修一『鄭成功』
- 作者: 奈良修一
- 出版社/メーカー: 山川出版社
- 発売日: 2016/09/01
- メディア: 単行本
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大変楽しく読みました。
同じネタだと、以下の二冊があるんですが、結構読むのが大変なので、今回の本が出たのはありがたいですねえ。
- 作者: 林田芳雄
- 出版社/メーカー: 汲古書院
- 発売日: 2004/02
- メディア: 単行本
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- 作者: 林田芳雄
- 出版社/メーカー: 汲古書院
- 発売日: 2011/01
- メディア: 単行本
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うえの林田さんの本に比べて、欧文史料を基にした記述が多くて、そこも興味深いです。李旦の洗礼名とか初めて知りました(18頁)。鄭経の長男が鄭克ゾウだ、(63頁)とあって、この点気になりました。ホントかなあ。
あと7ページに「一六世紀倭寇」とあって、ぬ?となります。ほかの部分に「後期倭寇」とあるんでそれでいいんでは。年表の一六四四年のところに、「日本乞師」も、ぬ?となります。
明末社会経済は「資本主義の萌芽」とか、鄭成功の忠義とかが強調されるのもそうかなあ、というきはします。鄭氏一族は清朝と外部にリスク分散したんじゃないのかな。あと、忠義というか筋通すのも、結構な政治的賭けだったんだろうな、というのを感じました。