2018-01-01から1年間の記事一覧

「大きな物語」ってどのくらい?

歴史のなかの「大きな物語」って、どれくらいの大きさなんでしょうかね?例えば、中国では18世紀に人口が倍増してます、ってのは「大きい」のかな?「小さい」のかな?同時期の日本では人口頭打ちです、はどうなんだろう。もっとこう、日本の歴史は、「中国…

読書:與那覇潤『翻訳の政治学』

最近、めっきり様子を見なくなってた與那覇潤先生が、数年に渡って体調を崩して、もう「歴史学者」をやめる、という文章が出ていました。歴史学者廃業記 歴史喪失の時代(與那覇潤) - 個人 - Yahoo!ニュースはてなブックマーク - 歴史学者廃業記 歴史喪失の時…

読書:『陰謀の日本中世史』

陰謀の日本中世史 (角川新書)作者: 呉座勇一出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店発売日: 2018/03/09メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る陰謀の日本中世史 (角川新書)作者: 呉座勇一出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2018/03/09メディア:…

誰のために書くか

岩波『思想』で、グローバル・ヒストリーの特集やってました。思想 2018年 03 月号 [雑誌]出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2018/02/27メディア: 雑誌この商品を含むブログ (1件) を見るつっても、岸本美緒「グローバル・ヒストリー論と『カルフォルニア学…

『塩とインド』感想追記

「中華民国になった後のことを当時の政治史の展開と一緒にばっちり書いてる、田中比呂志『袁世凱』がちっとも取り上げられなくて・・」ところで『塩とインド』『日本と中国経済』の感想はどうなったのでしょうか。 / “ミスマッチ - たぬき…” https://t.co/CK…

読書:『日本と中国経済』

梶谷懐『日本と中国経済:相互交流と衝突の100年』(ちくま新書、2016年)日本と中国経済: 相互交流と衝突の100年 (ちくま新書1223)作者: 梶谷懐出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2016/12/06メディア: 新書この商品を含むブログ (8件) を見る 2007年毒入り…

読書:『塩とインド』

神田さやこ『塩とインド:市場・商人・イギリス東インド会社』(名古屋大学出版会、2017年)塩とインド―市場・商人・イギリス東インド会社―作者: 神田さやこ出版社/メーカー: 名古屋大学出版会発売日: 2017/01/05メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件)…

ミスマッチ

習近平は袁世凱になるんか論が盛んですが、みんな、李鴻章の舎弟時代(内閣総理大臣として呼び出されるまでは、李鴻章死んだ後も立場的にはそんなもんだろ)を描く岡本隆司『袁世凱』岩波新書ばっかりとりあげてて、その後の中華民国になった後のことを当時…