ミスマッチ

習近平袁世凱になるんか論が盛んですが、みんな、李鴻章の舎弟時代(内閣総理大臣として呼び出されるまでは、李鴻章死んだ後も立場的にはそんなもんだろ)を描く岡本隆司袁世凱岩波新書ばっかりとりあげてて、その後の中華民国になった後のことを当時の政治史の展開と一緒にばっちり書いてる、田中比呂志袁世凱』がちっとも取り上げられなくて、困惑しますね。まあ、岩波新書の方が、世界史リブレット人よりもメジャーではあるかもしれませんがねえ。なんか納得いかねえなあ。

しかし、袁世凱の権力の源泉って、結局イギリスじゃんなあ、ということに今更気づいて、そうか「第一次世界大戦でイギリス極東への関心維持できず→袁世凱コケる」というのは必然だったし、「日本台頭→対華21箇条要求」っつうのも必然だったんだなあ。