全部ウソか、全部ホントか

中国関係の数字は、怪しいというのはよく言われるところなんですが、だからといって、「まるきり嘘だ!」というのは、生産性ないなあ、と思わざるを得ません。いろいろ数値や情報を集めて、すでにある数値がどれくらい「ずれているのか」あるいは「ずらされているのか」を明らかにしていくのが大事なんじゃないすかね。

「あいつ言ってんの全部ウソやでばーかばーか」というのではなんともね。人間、何もないところから嘘つくの、無理ですよ。なんか元ネタがあるんだから。だからその元ネタは実態を粘り強く明らかにしていくのが学者さんのお仕事、と思います。

というわけで、「信頼性に乏しい」とか言われても、中国になに求めてんすか、としか。書いてあることそのまま丸のみできないから「あんなんダメ、全部ダメ」とかナイーブなこというてたら、ニーハオいえませんわ。ありもんを徹底的に分析してナンボでしょう。というわけで、アジア経済の人と近代経済の人でも、どうしようもない溝があるんやな、というのを再確認した次第。

まあ、近代経済の人も、いちいち数値の裏なんか取ってられるか、こちとら忙しいんじゃ、といわれりゃ、そうですよねえ、としか反応できないわけなんですが。

(だったら、中国からみの件に口出さなきゃいいんじゃないの、というのは思っても言わないことなんですが)