そんなにオオゴト?

「全面敗北」皮肉な結果を生んだ強国路線のツケ
南シナ海仲裁判決を絶対受け入れない習近平の危機感(WEDGE INFINITY)
2016年07月16日(Sat)  城山英巳 (時事通信社外信部記者)
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/7314

ううーん、この間の国際司法裁判所の判断なんですけど、やっぱり中国側としては、「紙屑」なんじゃないかな、と思います。
だって、実効支配してて、それを放棄したこともないし、放棄を強制する力をだれも持ってないんですから。
そもそも「中国の歴史的権利に根拠なし」なんてことは、みんな知ってたわけだし。べつに南シナ海における中国の主張は全部ダメ、といわれたわけでもないのだし。

一方で、本当にフィリピンとそのバックのアメリカがいる現状で喧嘩するつもりがあるのかというと、そこも、よくわからんなあ、という気がします。「場合によっては一戦交えても構わない」と口にしたからそれがホンネか、というのはわからんですよ。

というわけで、現状あんま変わらんだろ、という気がしてきます。しかも、これが習近平政権にとって重要か、というとそれもなあ。まあ、でも衆目を引くネタではあるので、マネジメントは大変でしょうが、しかし国際問題というのは少数の人を除き、どうでもいいこと=生活にかかわらないことなので、それですぐに政権がどうの、ということはない気がするんですけどね。

南シナ海: アジアの覇権をめぐる闘争史

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