かくて仕事はなくならず

一昨日、西洋史の件であらぶりましたが、今日は東洋史の方で。

ツイッターを眺めていたところ、「清朝の貿易は広東一港に制限されていたよね?」という趣旨の事が書いてあって、いやあ、今21世紀ですよ、とむなしい気持ちになりました。されてんの西洋船だけだろ。つか、日本の長崎の唐人街に来てた連中はなんだよ、わざわざ広東からきてたのかよ(福建商人が浙江経由できてます)。ウィキペディアくらい見てほしいですなあ。あと、岡本先生の本とかね。

近代中国史 (ちくま新書)

近代中国史 (ちくま新書)

その気になったらこれ?

海と帝国 (全集 中国の歴史)

海と帝国 (全集 中国の歴史)

清朝とは何か 別冊環16 (別冊環 16)

清朝とは何か 別冊環16 (別冊環 16)


まあ、さすがにこれ読めとは言わんですが。

近代中国と海関

近代中国と海関


ただですね、こういう「いつの時代の話ですか」みたいのがいる限りは、専門家の仕事はなくならないわけでして。飽きずに啓蒙仕事を続けるほかありませんな。その結果として何冊でも新書がでればいいと思いますよ。

国史も、一般向けに話をまとめられるライターさんとかいないですかねえ。このままだと岡本先生が雍正帝になってしまうだろ。誰かもっと書いてください。岸本先生は一応出たので、後は東山方面の…ムニャムニャ。

中国の歴史 (ちくま学芸文庫)

中国の歴史 (ちくま学芸文庫)