無理いわんでください
以下は講義ネタですが、大きな問題が起こった時にそれを制度的な問題としてではなく、実施者の個人的問題として把握すると、同じことを繰り返してしまう、というので有名な事例に、「アヘン戦争」→「第二次アヘン戦争」があります。清朝は前者の敗北の教訓を制度改革に生かすことができませんでした。
— Kan Kimura (on DL) (@kankimura) 2016年5月4日
前半には全力で同意なんですけど、事例が…。いやあの、19世紀前半のどうにもならない経済状態で、こんなこと言われても。無理っすよ、制度的改革なんて。グローバル経済変動に、18世紀後半以降の小さな政府が対応できるわけがないし、10年ちょいで大きな政府に切り替えるなんてできるわけない(大きな政府→小さな政府は出来る気がするけど)。
べつに、個人の問題に帰したから、第二次アヘン戦争になったわけではないんでないですか。つか、「個人的問題」って誰の問題なんだろうな。林則徐は数年で復活してるわけで…。キシャン?
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