読書:橋爪大三郎・大澤真幸『ふしぎなキリスト教』

うーん、なぜ現代に関する説明はかくも単純なのか…。

ふしぎなキリスト教 (講談社現代新書)

ふしぎなキリスト教 (講談社現代新書)

ユダヤ教と古代キリスト教の関係と、キリスト教の根幹的な論理に関してはよくわかりました。一神教は「大人の宗教」だね(この表現は内田樹さんでしたか)

ただ、それが本書の終盤で現代西洋文明に直接結びつけられそうな感じにされちゃうのがちょっとね。わからんことはないんだけど、ウェーバー使って、経済的な行動とキリスト教論理が結びついちゃうのは、さすがに単純に過ぎるんではないでしょうか…。

なんというか、通俗日本人論にも通じるんだけど、特定の思想が行動を規定している!みたいな議論はあんまり魅力的ではないようなきがしますなあ。もっと丁寧な説明に仕方があるような気がします。

追記:
アマゾンのレビューが沸いてますね。なんつうか、そんなに真面目にとらんでも…と思います。