ユートピアなんてないっすよ

気分はまだ江戸時代
年長者がボケて若者がツッコミをいれるというこの本。時評です。歴史の本じゃないですよ。学術本でもないですよ。エンタメです。池田センセもよくまあピエロをやる気になったね。いちいち論破される役になるとは…。後進育成ですな。
ともかく210円なら安いぞ、これ。かなり楽しめます。買いましょうよ、これくらい。

読んでの感想は以下。
1:「中国」は「ほっとくとそうなる」ダメな状態であるという前提。そこまで言っていいのか。あと、「中国」=「儒教」って、「日本」=「仏教」くらい適当な気がしますけど…。バッジオは正しい日本文化を理解してるのかしら?
2:「近代西洋」の「成熟した市民社会」は、そんなにいいか?あんな階層社会いやだよ。お金と品と階層を親から受け継いでないヤツは人間じゃないんだぜ。つか、そもそも「いいとこどりはブロンでだめよ」、っつう話じゃなかったけ?
3:「江戸時代」もなごうござんす。「日ノ本」もひろうござんず。

ままま、そこはそれ、エンタメだから。面白ければいいのですよ。だって、誰だってしってるでしょ、この世には典型的な日本人も中国人も西洋人もいないし、ユートピアなんて存在しないんですからね。ははは〜

海の帝国―アジアをどう考えるか (中公新書)

海の帝国―アジアをどう考えるか (中公新書)

比較歴史制度分析 (叢書 制度を考える)

比較歴史制度分析 (叢書 制度を考える)