思ひ出

たぬきには昔、可愛い弟がおりました。
黒くてデッカイ黒ラブでした。兄によく似てバカでした…。

彼はもう七年も前に、七歳で皮膚の腫瘍から転移したと思しいガン(リンパ腫?)で死んでしまいました。
最後の瞬間をよく覚えています。早朝、虫の息の彼の隣りで、力尽きていた私と母に最後の力であいさつをして、逝きました。

BSテレ東で、何日か前に黄ラブの(故)まさ夫の映像を流していました。うちの弟が思い出されて、泣きそうになりました。

あと、我が家においてあった「ベルナ物語」という本をパラパラみて、やはり泣きそうになりました。あかん、犬が死ぬ話はあかん!『存在の耐えられない軽さ』も、犬が死ぬ話としてしかレコグナイズしとらんのや!(あれ、恋愛小説なん…?)

盲導犬ベルナ物語

盲導犬ベルナ物語

存在の耐えられない軽さ (集英社文庫)

存在の耐えられない軽さ (集英社文庫)



だめな兄貴だったなあ…。ごめんね、るー。
森羅万象死んだら終わりや、と信じていますし、この世の関係はこの世だけとわかっちゃいますが、それでも死後の世界があって、彼の耳の後ろをガシガシしてやりたい、と思います。

…ごめん、父さん、犬が先だわ(笑)