幸せの条件

結婚のデメリットをはあちゅう女史は語り、私はデメリットを愛して生きる
山本一郎 | 個人投資家
2015年4月23日 17時46分
http://bylines.news.yahoo.co.jp/yamamotoichiro/20150423-00045083/

感慨深く読みました。
つか、結局相手次第ですね…。

結婚はいいもんだ、という人は、おおむね2パターンいて、片方は、どっちも納得いって人生モロモロの重荷を分け合って負担してるのと、もう片方は、相手が全部背負っちゃってるから気楽、って感じなんですが。相手と一緒に苦労するか、相手に全部押し付けてるかの人は、幸せ、と。前者は二人幸せなんですが、後者は一人だけ幸せ、もう一人は辛い、と。まあ、結婚してるカップルがこの両者のどちらかであるなら、幸せな人が全体の50%以上になるわけだから、それはそれでいいんでしょうけど。踏まれてるやつは残念でした、と。

つうわけで、どっちにしろ相手次第なんですよね。
上の記事にリンクが張ってあったインタビュー記事(これ)に、記者さんのお母さんの以下の言葉が刺さります。

母「いつまでもフラフラしてんと、さっさと面倒見てくれる女の子見つけんとアンタみたいなもんはほんまどこで何してるかよくわからんし、誰かがそばにいてくれる方がお母さんもよっぽど安心できるわ。いつ結婚すんの」

そんな都合のいい「面倒見てくれる女の子」なんていないっすよ…。焦って相手を決めてみても、「なんも面倒見てくれへんやん」と勝手に怒り出すか、あるいは「都合よく相手の面倒だけを見続ける」立場になるだけだしね。

つうわけで、結婚のリスク云々、というのは、どこまでいっても相手次第、という点が一番怖い、というところに尽きるのだと思います。子育てだの、冠婚葬祭だの、時間が無くなるだののデメリットってのはパートナー次第でそれなりになんとかなる(というかそれはそれで楽しくなる)んだけど、そのパートナーがどんなもんかがわからん、と。

しかも、これ、結婚してみないとわからんわけやし。
結婚して家族になったら甘え放題(ただし甘えられるのは峻拒)みたいな野、割と普通ですからねえ、男女関係なく。

そうすると、なんだかんだで、結婚する、ってのは恐ろしいことだよな、としみじみと思うのでありました。あたり引く確率は割と低いぜ。

いい人生だった、と振り返るにはいろいろ前提がないとアカン(中絶されるような環境なら生まれてくることさえできんわけで)し、それなりに幸運でないとイカンわけですが、自分は幸運だと、信じられる根拠はないわけですよね。成功例だってナア、(努力できるというとこまで含めて)幸運でした、としか言いようがないわけでね。

やっぱ不出来なヤツには、野良が一番ですよ。税金倍払ってもいいからさ。