男という身勝手なイキモノに権利はあるか

ついったーのどこぞでは、別居中に奥さんが堕胎をしたことに関して議論(?)になってるらしいですね。かわいそうなのは、とにかくその子本人です。こういう話を聞くと、生まれてくりゃ幸せとは言い切れない気もして、生まれてきてもどこかに不幸がビルトインされてる気がして、暗然たる気持ちになります。しょんぼり。まあ、生きてるってことはそういうものなのですがね…。

さて、まあ、それはともかく、今回の件を見聞きして、ある中国映画を思い出しました。

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これを「親子の愛と葛藤の物語」だと思える、能天気なアホウにはなりたくないですな。ひどい話ですよ。
絵描きの親父が勝手に息子の将来を心配して、息子の彼女に堕胎させ、息子のほうは、そのあと親父にその時の復讐のために、(さっきの彼女とは別の女性が妊娠した)初孫を堕胎させるという映画です。で、もう一人孫が生まれてよかったね、と。書いてて、本当に頭にくる。
で、もともと親父の奥さんが、親父の親友と寝てた、というのが女側の復讐らしいですけどね。アホか。とりあえず、この親父と息子は地獄行きだな。ナメクジにでも生まれ変わるがいい!これを男の身勝手として描き出しているならば、張楊はなかなかやるな、と思いますがね。

まあ、この手の話は、別に中国に限らず、割とよくある、というか。
昭和の日本(いまだって結構あるし…)なんてこんな話のオンパレードだろ。聖書とかでも「石女」に対する扱いすごいぜ…。

というわけで、男は基本勝手だし、勝手な男を抑えるためには、普通の男は我慢して、身勝手なやつを抑え込む法的な根拠を作り上げる方がいい世の中なんだろうなあ、と思わざるをえませんね…。