現代忍者、東京を占拠するの巻

12日午前、東京板橋区に住む、在日華人の張彤剛さんは、学校へ向かうため家を出たところで、自宅前を自動小銃を背負った部隊が現れたのを見た。これまで見たことのない場面に遭遇した彼女は、驚いて二階へ駆け上がった。

「この歳になるまで、完全武装した兵士が街中を騒がすのを見たことはありません。顔に迷彩を施した彼らは、とても恐ろしいものでした」と彼女は話す。

民意を探る軍隊

日本の自衛隊が42年ぶりに市街地に武装して現れた。最近の憲法改正による自衛隊の正規軍化の目的に加え、今回は、民意を探り、市街地に現れることを長期にわたり、普通のものとすることを望んだものだ。第二次大戦終結後、自衛隊は、基本的に軍事基地や防衛省の管轄内にしか現れなかった。しかし、近年、とくに昨年の大地震津波の発生以降、人々の目に入る自衛隊の人数は激増している。

実弾を装填

特殊部隊、市街地へ

12日、自衛隊は、42年ぶりに、銃を持って東京へ現れた。12に利午前、彼らは富士山のふもとでの訓練を終えて、武装ヘリに乗り込んで、東京へ戻った。しかし彼らは駐屯地へは戻らず、途中でヘリをを飛び下り、隊列を組んで6.8キロを、板橋区練馬区を通過して、徒歩で駐屯地へ戻った。

行軍したのは、自衛隊の特殊部隊で、現代の忍者と呼ばれる“RANGER”部隊の訓練生であり、敵の基地に潜入し、重要目標を破壊することを目的としたものである。これらの特殊部隊の訓練生は、アメリカ製のM4カービン自動小銃を背負い、ドイツ製H&K USP拳銃を腰に差して、堂々と東京の市街地を通過した。


強烈な抗議

“戦争準備”にほかならない

沿道には、多くの人々が集まり、抗議を行っていた。自衛隊が通過したところでは、市民がスローガンを掲げ、「我々の町は、訓練場ではない」と叫び、自衛隊員の声をかき消していた。在日華人の喬芳正さんは、五歳の息子と買い物に来ていた。自衛隊が道をゆくのを目にした彼女は、無意識のうちに息子を抱きしめ、息子の口を押えて、声を出させないようにしたという。

今回の一件は、すぐに日本で大きな反響を生んだ。日本の各種平和団体は、自衛隊の行為に対し、次々と強烈な抗議を行った。板橋区のある平和団体は事前に情報をつかみ、東京地方裁判所において特殊部隊は「侵略戦争の罪人」であり、今回の行為は「戦争への準備」に他ならないとして、「行軍停止」を要求する訴訟を行った。しかし、裁判所は、正当な訓練であるとして、この訴えを退けた。

http://news.sina.com.cn/w/2012-06-14/035924588275.shtml


上記に翻訳したもののあとに、石原慎太郎都知事尖閣上陸に関するコメントと、それに反対のコメントを出した丹羽宇一郎駐中国日本大使が更迭されなかったことが、付け加えられています。

元ネタ記事は、中新網の以下のもので、在日華人中華人民共和国国籍ってこと?)が、自衛隊見てびっくりしたという記事です。
http://www.chinanews.com/hr/2012/06-12/3957867.shtml

sina.com.cnの記事は、文言はだいたい一緒ですが、話の順番を入れ替えて、ニュアンスを変えてあります。題名が、「自衛隊、東京を“占領”す」になってるあたりが面白いですね。

繁体字だと、日本語のニュースをそのまま翻訳したみたいなのが並んでいます。
https://news.google.co.jp/news/story?hl=zh-TW&lr=lang_zh-CN%7Clang_zh-TW&gl=cn&biw=1440&bih=775&q=%E8%87%AA%E8%A1%9B%E9%9A%8A&um=1&ie=UTF-8&ncl=dbR1LyKBzPtm4fMCZDMfGkpdNnYHM&sa=X&ei=1JfeT7LUBqvQmAWi48CuDA&ved=0CDwQqgIwAQ
簡体字の記事より、繁体字のほうが詳しい気がするな。別に全部読んだわけじゃありませんが。

まあ、正直、大陸の人が何考えてるかは、結構どうでもいいのですが。あと、わざわざ市街地で訓練することの是非もわりとどうでもよいのです。
この件、なんでわざわざ翻訳したかというと、レンジャー部隊=「現代忍者」と説明した中国新聞網を称揚するためです。
これみたのか?
いや、だって大陸の人、忍者あんまりしらんやん。よく思いついたな。ウィキペディア「忍者」も繁体字だし。香港映画だと忍者出てきたけど、大陸だとほとんど聞かんぜ。

つか、なんでマケドニア語ウィキの「НИНЏА」欄、こんな充実してるん?