みんな餃子がすきねえ

そういえば、ツイッターとか見てると、しばしば、現状を「中国」になぞらえる発言が見られてニヤニヤできます。みんな餃子の国が好きだなあw

やれ、大阪は「文革」だ、親族依存は「中国っぽい」だ、と。複数のアカウントで見たことあるんで、結構一般的みたいっすね。
まあ、後者はそもそも親族への依存は方便だと思うので、とくに「中国」関係なくね、と思いますが、問題は「文革」です。

どうも吊るし上げ手法が「文化大革命」っぽいということらしいのですが、「文化大革命」がどのようなものだったのかっていうのを知ってる人はいるんでしょうか?たぬきには全然わかりません。
中国共産党はこれを「内乱」と規定しました。中国内部では、たくさんの手記が出て被害を受けた人の声を聴くことができます。人的な被害は甚大だったはずだし、少数民族もドエライとばっちり(虐殺とか)を喰っているわけです。「旧文化」がめちゃめちゃにされたところも多数あります。権力闘争としての側面もしばしば聞きます。計画経済による労働力配分の失敗も原因としてありました。
しかし、これらはすべて「文革」のある一側面であって、全体ではありません。(だいたい「吊るし上げ」は三反五反とか解放直後とかでもちょいちょいやってんじゃないの?あと吊るし上げなら終戦直後のフランスの対独協力者が対象のとかのほうが酷そうなイメージが…。少数民族の圧迫はいままさにやってるわけだし、70年代以前の経済政策はいつも失敗みたいにみえるし…。)

なんだか、『とりあえず「文革」はダメである、つるしあげとか駄目っしょ』いうのは、本場でもまあ受け入れられているイメージなわけですが、そっか先は実はよくわかっていないような気がします。
それにもかかわらずちょいちょい「文革」をネガティブな文脈でネタにするのはなんというか、脇が甘いというか、まあ餃子の国なら、ラーメン屋とかバーミヤンでよく知ってるから大丈夫、って結構マジで思ってるんじゃないかなあ、と思います。

そのくせ、実際に上海とかいったら、水餃子しか出なくて文句を言い、そのうえ「本場なのにマズイ」とかいうんだぜ。餃子食いたいんなら、西安いけ。上海だったら生煎包食え。チャーハン食いたきゃ揚州にいけ!

・・・おなかすいてきた。