たぬき丸焼けの顛末(2)

さきほどの記事の続きです。
そういえば、自分でツイッターアカウントを使ってもいいのかもしれませんが、わざわざナルト(@)を投げつけて、文句をつける気にはなりませんし、以前書いたように、“議論”をしたいわけではないのんですよね…。
あ、これ、むしろ『翻訳の政治学』を地でいってるんじゃね?


さてさて。


さっきので終わりかなー、と思っていたら、梶谷先生は、もう少し議論をしてくださいました。これは、池田さんのブログ記事が、というよりも、おそらく紹介された元の本のほうに言いたいことがあったのでは、と推察します。というか、自分のほうも、まさかあのProf. R. Bin Wong(王國斌教授)があんなテッキトーなことを書いてるとは思えませんでした。当初は違うWong(どこの黄さん?)くらいな感じでした…。


そうなんですよね。明でも、清でも、インフラ整備して、それが経済発展でしたよ、って、しかも大分岐論を肯定しつつ、って意味わかんない、と思っていたわけです。少なくとも中央レベルでは、明代は長城に兵士展開しっぱなしだし、清代も八旗を食わせにゃならんし、インフラに出す金はない(大運河と治水を除く)。にもかかわらず、なんじゃあの話は…、と思っていたわけです。

で、與那覇さんの返信で、たぬきが丸焼きにされます。


たぬきにもわかりません。RTとか以前に、別に與那覇さんと池田さんとビン・ウォンをまとめていたわけでもないんですけど…。まあ、適当な書き方だったからな、としょんぼりしました。

で、池田信夫さん登場。


さらに與那覇さんから追加のたぬきへの焼きが入ります。


すいません…。

ここから、梶谷先生VS池田信夫さんになります。







まあ、これに関して、異存はありません。

で、たぬきが悪い、ということで、話が終わります。


まあ、ねえ。発端ですからね。すいません…。
元の本を見なかったのと、Bin Wongの名前を出したのが失敗だったわけで、これは大いに反省してます。Bin Wongといえば、私のなかではWong, R, Bin and Peter Perdue, “Grain Markets and Food Supplies in Eighteenth-century Hunan,”in Rowski and Li, Chinese Histoy in Economic Perspective, Berkeley: University of California Press, 1992なんですが(年がバレる)。これ、こんな細かいコメの動きが提示できるんだ、と結構感動したんですけど。あの作業をした人があんなわきの甘いことを書くとは…、とびっくりしていました。
ともあれ、以上が顛末です。

じゃあ、その問題になった本、
Jean-Laurent Rosenthal, R. Bin Wong, Before and Beyond Divergence: The Politics of Economic Change in China and Europe, Cambridge, Massachusetts, Harvard University Press, 2011.
にはほんとのところ何が書いてあるのよ、というのが最後です。別記事にします。