「哲学」ってなんですか?=学際って難しいな…

togetter: 哲学vs物理学:哲学ってただの「考え事」じゃないの?物理学者からみた哲学
あとレスポンスとしてのこのブログ記事


「哲学」がどのような学問分野なのか、いまだに全然わかりません。
近所に、何年か前に「中国哲学」から「中国思想文化」に看板を架け替えたところがありましたが、「哲学」と「思想文化」って結構ちがうんじゃないの?
ヴィトゲンシュタインの研究するのと、オーストリア・ウィーンの思想文化を研究するのって、文脈が全然違うだろうしなあ。王陽明の“思想”と“哲学”をそれぞれ研究したって、全然違うだろうし。
あと論理学と哲学の違いもよくわからん。
うーん、哲学は新しい論理とか概念を説明する用語を考えるのが仕事なのかなあ。(哲学史とかならもうちょっとはっきりと想像つくけど)

哲学の人の話を聞いていて、一番“ぬー・・・”ってなるのが、“哲学ってなんですか?”とか“チョメチョメってなんですか?”っていう問いを立てたときに、すっごい基本から始めて、事例の説明をされて、だんだん話が複雑になって、結局直接的な問いへの答えをくれないところにあります。いや、相手が知ってるところから始めようとするのは親切なのはわかるけど、話が長いんで、最初のところがなんだったか忘れてしまうのです(涙)
まあ、特定の問いへの答えより、考える過程を開陳するのが哲学なんだとするとそれでいいんだろうけど。しかし、結局のところ、ある程度話を知らないとストンと腑に落ちないんだよなあ(オチが分かりにくいということです)。そういう意味で敷居が高い気がします。単なる趣味の問題なんだけど。(もちろん素人伝のわかるような学問では困る、という考え方もアリと思います)

“なんとか哲学”とか“哲学なんとか”だとまだ理解できるんだけど。おそらく科学哲学のひとつである三中先生の著作とか。自分としては哲学というより方法論として理解してるからわかる気がするのかな。

分類思考の世界 (講談社現代新書)

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系統樹思考の世界 (講談社現代新書)

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ところで、上のまとめに出てくる以下のツイートに注目しました。

この感情は、物理だ哲学だということ関係なく、すべての分野で共通するもんだと思います(学問にかぎらないかな)。やっぱり中途半端に聞きかじった言及されるとカチンとくるからねえ。つまり、こちらの谷村先生の言いたいことは、“哲学が〜”ってことではなくて、“よくわからん素人がガタガタいうな”“テキトーな引用すんな”ってことでしょうな。めっちゃ理解できるwwww 飯作ってる最中にあれこれ言われたら腹立つもんなwww しかし、学際ってのは難しいなあ。
…ただ不用意に余所の研究成果を引用しやすい分野とか、余所に口を出したがる分野ってのはある気がする。嫌われそうな分野ってやつですなw

4月10日追記:三中先生(@leeswijzer)がこの記事に言及してくださいました。今朝、ぼんやりツイッターを眺めていたら慄然。恐縮です…。あと、三中先生のツイートをRTしていた森田紘平(@kouheimorita)さんにも感謝。そうなんです、みんな「哲学」すきなんですよ。でも、「哲学」ってなによ?というところですれ違う(というか定義がみんな違う)んですよね。それで、ケンカになると。まあ、論争でも痴話げんかでも、ほとんどは定義のすれ違いが原因なんですけども。(以上、エアリプ)

ところで、哲学ということで下記のものを思い出しました。この「philosophy」と現代日本語の「哲学」ってのは完全に重なるんかなあ…。