読書:『雲南と近代中国』

雲南と近代中国―“周辺”の視点から (シリーズ中国にとっての20世紀)

雲南と近代中国―“周辺”の視点から (シリーズ中国にとっての20世紀)

読了しました。
昆明を中心とする20世紀前半の角逐が主題です。主役は、龍雲ですねえ。現在のカテゴリだとイ族ですが、彼が20年近く雲南省で強い影響力を有していたことが記されています。
少し思ったのは、清代以来、省のトップは結構な権力を持って、独自行動もしばしばだったんですが、これが人民共和国になると全然違うんだよなあ。省長が没個性になるというか…。中央集権的になるというか…。ほんとはいろいろやってるんだろうけどね。
清初も50年くらいはそうだったといえるんかなあ。