眉にチョメチョメ、何とか係数

へー、なんだそりゃ、と思って(ゲルマン娘つえーとか思いつつ)チョマチョマ検索してみましたが、特に何も出てきませんでした。

いやまあ、こんなところでエアリプしてもしょうがない、というかツイッタアカウント作ればいいじゃない、って話なんですが。すいません。梶谷先生がご覧になったのはJBプレスの記事かしら。
元ネタの南方都市報のは、これっすね。
で、ここには明末が云々は書いてないので、何やろと思ったら、JBプレスの記事を見てくと、

北京大学歴史学教授がかつて行った概算では、明末に李自成が農民反乱を起こした際のジニ係数は0.62、清末の太平天国の乱の際は0.58であり、現実に易姓革命につながった。20世紀初めの国民党政府統治期は0.53で、最終的には現在の共産党による統治に移行した。

とある。
なにそれ!と思うよね。英語でも、謎で出典求む扱いになっとる

で、この元ネタ、探してみるとこんなんでました。(数値が微妙に違うな…)

牛文元:我有一个朋友,是北大的一个历史系教授,他根据我们这个共同研究的观点,查了很多历史资料,然后就查到明朝末年的基尼系数,这个算的不一定准确,他告诉我们他计算的结果是0.61,因此爆发了李自成的起义,“跟闯王不交赋”。清朝也有一个天平天国起义,实际上就是满清政府开始进入死亡期的前奏,太平天国闹了十几年,当时的基尼系数0.56.因此,两次这种起义,其实是颠覆了两个王朝。

  牛文元:我们的党在建立的时候,领导农村包围城市,实际上当时的基尼系数,据计算是在0.49到0.53左右,因此我们的口号是打土豪分田地,相当多的人就跟着共产党把过去的三座大山推翻了。我讲的目的,我想大家很清楚,如果我们国家不能够把整个国家的基尼系数,或者贫富之间的差异调整到一个科学控制的临界值之下的话,我们也有潜在的风险。

いろんなコピペはありますが、一番もとっぽいのはこれな気がします。
なんかほかのとこでも、北大歴史系の人によればとか書いてあったな。

で、北大かあ、本になってるのかなあ、とか見てくと、このへんと出てくるわけですが。うーむ、ようわからん。

3で出てきた、『中国新型城市化報告』って、毎年出てるんですよね。09年のだけなんかな、このジニ係数の話してるの。出典とか書いてなさそうだよね。

ところで、この牛文元教授って、中国科学院のヒトの項目が百度wiki中国に建ってるけど、有名な偉い人なのかしら…?
あと、途中でハーバード大学フェアバンク研究所で行われた分析によると、とか書かれてるけど、ホントにそんなのしたのかな?
北大歴史系とフェアバンク研究所のサイトみたけど、よくわからんね。Giniとか基尼とかで検索してもなんもでてこんし。
まあ、北大つうても、今や懐かしJJ大先生とかもいたわけやし。

というわけで、元ネタはやっぱようわからん、というのがとりあえずの結論であります。いやまあ、試算してればそれはそれで面白いんですけどね。カルフォルニア学派的にはやってそうではあるけどな。あ、でも昔から不平等だと、彼ら的にはまずいのかしら。