こくさいきょーそーはたいへんだぁ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121003-00000973-yom-soci

東京大学で今月から始まる、初の学部レベルの海外学生向け秋入学コースで、合格者の3割が入学を辞退していたことがわかった。

 欧米の有力大に流れたという。国内では合格者の入学辞退が1%未満の東大も、秋入学では国際的な学生獲得競争にさらされることが浮き彫りとなった。

日本の大学で「英語による授業のみで卒業できる」なんてのやっても、あんまりセールスポイントにはならんと思いますけどねぇ…。学内に出島つくってどうすんの。しかも英語だけ、とか。いや、学生を英語を含む多言語でサポート可能!ならすごいウリだと思うけど、そういうんじゃないしねえ。つか、そもそも東京大学って、黙って授業聞いて適当にレポート出したら卒業できるの?そうだとしたら、そっちの方が大丈夫か、って感じなんだけど。
まあ、東大の偉い人はどうせその辺分かってやってんでしょうから、いいんですけど。

それより、気になったのは、引用の後半部分ですよ。他の部分は取材の内容なので、へー、そうなんですか、で済むんですけどね。この書き方だと、「国際的な学生獲得競争」を日本の私大がやってる学生獲得競争とおんなじレベルの話じゃないですか。それで、「国際競争は厳しい(キリっ)」とかドヤ顔で言われてもねえ…。せめて、文理の内訳くらい出してくださいな。

このあいだ、石原息子が自民党総裁選の演説で、もう一度Japan as No.1に、とか言ってましたけどね。こういう記事とか読んでると、なんつうか、世界大学ランキングとか、ああいうので一番になって、外国からチヤホヤされたい!っていう、日本すごいねって言われたい!、おー、うたまろって言われてみたい!みたいな、オッサン的な浅ましさが見えてきてすっごいイヤだなあ。東大が世界大学ランキングで一位になっても、オッサンどもにはなんも関係ないやん。

つか、大手の新聞社の記者って、東大卒、かなりいるでしょ?それなのに、こういう安直な記事が三日に一回くらい出てくることを東大の先生はどう思ってんのかな…。(気にもしないと思うけど)


と、ここまで書いて気づきました。そうかそうか、こういうモニョる記事が日々出るのは読者のニーズや民度に対応してるからなんですね。新聞はエンターテイメントだもんね。フムフム、マーケティングがお上手ですなあ…。