専門家は素人に(自分から出向いて)事実を伝えねばならないのか?

http://togetter.com/li/354754

なんというか、すっごいモニョるTogetterでした。
日本史研究室の人が、月曜になると“こないだの大河のどこそこが〜”って真面目に話をしていて、驚いたのを思い出しますが、ま、それはともかく。

そもそも専門家の知見って、直接的に、一般社会に還元しなきゃいけないの?つか、常に最新の学説によって巷間で歴史が語られなければいけないの?無理でしょ。教科書だって20年前の学説で書くんだしさあ。そもそも、みんなが一致した「定説」なんてなかなかないわけだし。一言でぶった切ったらそれはそれで批判の嵐じゃないですか。

それに、「素人」さんがどう思ってたっていいじゃない。むしろ、日本史研究者のみなさんは、たとえばルーマニア史の最新学説について正確な知識をお持ちですか?そもそも興味ないでしょ?クロムウェルの映画見て、せりふ回しの細部が気になるかい?“へー”or“毛唐よくわからん”で、ポップコーンかじって終わりでしょ?それで困んないでしょ?自国のことはそんなんじゃ困る?国史主義者乙www そもそも日本史つっても、近世史の人と古代史の人は話が通じてますか?みんな自分の専門以外は純然たる素人だけど、別に誰もこまりゃしないわけで。

昨日も、一般の人の歴史を知りたいという欲求に研究者はどうこたえるべきかみたいな話を見かけましたけどね。いいじゃん、ほっとけば。勉強したい人は勝手にしますよ。自分から“現代社会における必要性”みたいなの主張しなくてもいいじゃない。呼ばれたら行けばいけばいいわけで。自分からしゃしゃりでるのはちょっとね。

なんかねえ、この手の話、見てると、自分たちが正しいんだから、ドラマとか歴女じゃなくて、こっちをもっとちやほやしろ!って言いたげに見えて、モニョるのよね。

専門家は専門家で、専門家然と(裏でニヤニヤ)してて、聞かれたら答える、くらいでいいんだと思いますよ。