思い出した

以前、ハーバードの金言(偽物)についてエントリを書いたとき、宋代にも似たようなのあったよな、と思い、思い出せませんでしたが、突然『勧学篇!』(ピカーン)となりました。
で、百度老師に聞いたところ、以下のように出ました。

富家不用買良田,書中自有千鍾粟;
安居不用架高樓,書中自有黃金屋;
娶妻莫恨無良媒,書中自有顏如玉;
出門莫恨無人隨,書中車馬多如簇;
男兒欲遂平生志。五經勤向窗前讀。

金持ちになりたいからといって、土地を買う必要はない。本の中から穀物が山のように出てくる。
ちゃんとした家がほしいからといって、自分で高い建物を建てる必要はない。本の中から黄金で出来た家がでてくる。
嫁がほしいのに、ろくなのがいないなど嘆く必要はない。本の中から美人が出てくる。
出かけたいのに、従者がいないと嘆く必要もない。本の中から、ぞろぞろ馬や車が出てくる。
男児たるもの、ビッグになりたければ、五経をいそいそと明るい窓の下で読めばよいのだ。

ふむふむ、勉強して(科挙に受かれば)、欲望はすべて充足されると。
うわー、マジでろくでもねえ…。夫子が激怒するぜ!

まあ、これ書いたのが仁宗ではなく、真宗だったので、なんだか納得しました。…しっかし、これ本物かなあ…?あとで真宗を貶める為の偽作なんじゃないの?なんせ、真宗は「一國君臣如病狂然」(『宋史』)とまで言われた人だからねえ…。