読書:羽田正『新しい世界史へ』

えー、大活躍中、東文研所長の羽田先生のマニフェストです。

新しい世界史へ――地球市民のための構想 (岩波新書)

新しい世界史へ――地球市民のための構想 (岩波新書)

いろいろと勉強しましたよ。上原専禄がいまの世界史叙述の元だとか、結構なるほどと、ひざを打ちました。
しかし、新しい世界史ですか…。確かに、どこかに立ち位置を決めてそこの時系列的変化を追うのだけでは、つまらないのはわかります。しかし、まあ、それはバランスの問題だと思いますけどね。

あと、世界全体の話というのですが、どうでしょうかね…。東アジアのことをやっていて、よその地域のことを聞くと、むしろ、“あー、根本的に社会構造が違うんだわ”としばしば思います。

あ、羽田先生、インターネッツで話題の『中国化する日本』はご覧になったかな。ご意見を聞いてみたいところです。