書籍：内田樹いくつか

たぬきです。
たぬきはたぬきのくせに世の中が気になります。

自分らしいたぬきでありたいと頑張っていたころもありました。
最近は頑張れなくなりました。だってたぬきだから・・・。（ため息）

ところで、個性を大事にするのって、ここ30年くらいのはやりですが、ある台湾から来た友人が言っていました。
“個性って、のばすんじゃなくて、摘み取ろう・抑えつけようとしても出てくるものなんじゃないんですか？（だから学校教育では、皆同じ、を強調するんだ）”
そうだよねー。たぬきは深く納得しています。もっとかっこいいナマモノになるはずだった若いたぬきは年取ってもやっぱりたぬきです。あきらめました。

さて、ここ数日、市立図書館様（マンガもあるしCDもあるし、一般書の揃いもすげえよ。専門書もそれなりにあるし、結構予算貰って、ちゃんとした司書さんがやってるんだな。敬称が必要であります。）から何冊か借りてきました。

下流志向〈学ばない子どもたち 働かない若者たち〉 (講談社文庫)

まず一つ目。下流志向。
若者（大体1970年代生まれ以降？規定なし）が、働くのが嫌だとか学級崩壊を起こすとかは、消費者マインドの過剰（というか生まれてこの方それしかない）のせいで、自分が役に立つと思うもだけが役に立つ、知らんものはないのと同じという考え方が骨髄にまで染み込んでいて、その上、周りが頭が悪ければ自分の相対的地位が上がると思っているから周りの足を引っ張るし、我慢は貨幣と同じ交換価値があるものだと思ってるからなんだ、という話です。以上。
ああ、内田樹の話は全部これ…。

大体首肯しますけど、ちょっとジジイによる若者論すぎますよねー。
内田樹自体がいいジジイであるので、まあいいんですけど。
ま、権威主義にはそれなりの意味があるよね、というレベル。馬鹿は別に若者に限らんがな。ま、馬鹿が増えてはいると思うが、それは人口増えたからじゃないでしょうか。

日本辺境論 (新潮新書)

二つ目。日本辺境論。
ま、日本はいつでもキャッチアップを目指してるから、自分からビジョンを示せないよね。でも、キャッチアップできるってのはそれはそれでいいんじゃない、という話。
この人は竹内好は読んでるのかなあ。読んでるならば面白いんだけど…。

いきなりはじめる浄土真宗 (インターネット持仏堂 1)

はじめたばかりの浄土真宗 (インターネット持仏堂 2)

三つめ。いきなりはじめる＆はじめたばかりの浄土真宗。
浄土真宗の人との対話。つか、あんまり対話になっとらん。内田樹も話聞いてないんでは（笑）

だいたい内田樹の話はほぼみんなおんなじ。自分に自信があるんだなあ。ま、日比谷高校だもんね。強烈な自我がないわけがない。

それにしても、彼の話は、良い団塊のジジイ（残念ながら還暦前後の人をオッサンとは呼ばん。もはやジジイじゃ。）の話。大体首肯できるんだけど、結局は頭のいい人/育ちのいい人にしかこの話は理解できないよね。
ものを知っていること・良識・論理性・倫理性の価値を知っているひとだけ。

ま、この本の読者のおおくはそういう人だろうけど。
確かに、こういう論理を理解できる人が増えればいいなあ、と思います。
で、こういう人が減っているのが現状だってことだと内田樹はいうわけなんだけど。

どうなんかね。たぬきにはわかりません。たぬきの周りの人は、基本的に大丈夫だと思ってるけど。むしろダメな人は昔も今もダメというか。
どんな文化や社会構造にも良質な部分とダメな部分があるというか。
うーん。

ま、いいか。たぬきだからね。

感想

たぬきです。
いま内田樹のブログを見たら更新されていました。
内容は“日本/日本人はなんでアメリカに直接、基地をおくのはなんでなのか聞けばいいじゃないか”というものです。

そうだよねえ。（前々から彼の持論ですが）

こういうことを書くと、したり顔で馬鹿が、“これこれこういう理由だから〜”とかぬかしやがる。士ね。

ま、ともかく。

みんな知ってるつもりなんでしょうな。説明された覚えもない（外務省はなにか文書もってるのかな）ので、誰も知らんのでしょうけど。

しかし、なんでかね。アメリカの海軍と陸軍と民主党と共和党に聞いてみたいですな。
ポッポーは聞いてみたのかな？

中国が対外的に元気がいい理由はなんとなく理解できるけどねー。こっちも聞いてみたいな。

ま、そんな政策決定担当者の話を聞くことなんてありませんがね。たぬきだからね。

しかし、内田樹は、今の記事で、“『街場の中国論』書いたら、公安が来た”つってるけど、マジ？公安てそんな馬鹿なの？